不動産屋の上手い断り方！他社で決めたときに使えるメール例文を大公開
「不動産会社への上手い断り方はある？」
「他社で決めたときはどうすれば良い？」
賃貸の部屋探しや、マイホームの購入で不動産屋を頼る人は多いです。プロに任せれば、理想の住まいをすぐに見つけられます。
しかし、複数の不動産屋を掛け持ちする際は、やり取りを終わらせる断り方も知っておくべきです。曖昧に断ると、今後の物件探しが不利になることも。
そこで当記事では、不動産屋を上手に断る方法について解説します。内見前後や、他社で決めた際に使えるメール例文もまとめました！
宅地建物取引士
行政書士試験合格者
不動産屋の経験は5年以上。累計2000件を超える契約業務に携わった実績がある。単身・カップル・ファミリーなど幅広い世帯の部屋探しを専門知識でサポート。宅建士の資格を活かして、審査から入居開始後の不安まで解消できるのが強み。
不動産屋の上手い断り方4選
- できるだけ早く連絡する
- 断る理由は正直に伝える
- 電話とメールどちらにも連絡を入れる
- お礼の言葉を忘れない
①できるだけ早く連絡する
不動産屋への断り方として、できるだけ早く連絡するのが大切です。悩んでいる間にも、営業マンは内見や契約手続きの準備を進めています。
関係者の数は、手続きが進むほど増えていきます。多くの人間に迷惑をかける前に、キャンセル連絡は済ませておきましょう。
舟木
②断る理由は正直に伝える
不動産屋へ連絡するときは、断りたい理由を正直に伝えます。ハッキリした理由なら、営業マンも納得しやすいためです。
物件に関する内容なら、より理想に近い物件を紹介してもらえます。他社で進めるときは、しつこい営業電話が来にくくなります。
③電話とメールどちらにも連絡を入れる
不動産屋への上手い断り方として、電話とメールどちらも入れておくのも大事です。営業マンが不在でも、メールで意志を伝えられます。
両方連絡するのが面倒であれば、記録に残せるメールだけでも入れてください。キャンセル連絡で使えるメール例文は、のちほど紹介します。
④お礼の言葉を忘れない
不動産屋を断る際は、お礼の言葉を忘れずに伝えてください。相手に好印象を与えれば、お互い良い気持ちのままやり取りを終えられます。
「短い間でしたがありがとうございました」「またご縁があればよろしくお願いします」などで大丈夫です。
キャンセル連絡が苦手ならチャット型の不動産屋がおすすめ
「キャンセル連絡が面倒」「断るのが苦手」という人なら、チャット型の不動産屋「イエプラ」がおすすめです。やり取りはすべてチャットからできて、スタッフと直接話さずに済みます。
スマホ上でやり取りする以外は、他の不動産屋とまったく同じです。部屋探しから内見手配、契約手続きに関してもLINE等で案内してもらえます。
深夜0時まで毎日返信が来るので、店舗の営業時間を気にせずに連絡できます。合わないなと感じたらすぐやめられるので、気軽に利用してみてください！
不動産屋へのお断りメール例文【段階別】
- ・内見前
- ・内見後
- ・申し込み後(審査中)
- ・審査通過後
- ・掛け持ちした他社で決めたとき
- ・しつこい営業が続いたとき
物件探しの段階ごとに、不動産屋へ送るメールの雛形をまとめました。他社で決めたときや、しつこい営業をやめさせる例文も紹介するので参考にしてください。
内見前に断るときのメール例文
お世話になっております。
「ハイム✕✕ △号室」の内見予約の件でご連絡しました。
予約した後で申し訳ないですが、内見をキャンセルしたいです。
駅徒歩が希望条件よりオーバーしているのが気になってしまいました。
徒歩10分以内は譲れない条件として、引き続き物件を紹介していただければ幸いです。よろしくお願いします。
●●(自分の名前)
内見前に物件を断るときの雛形です。どうしてキャンセルしたいのか、理由をハッキリ伝えます。鍵の手配を進めている可能性があるので、連絡は早めに入れてください。
当日にキャンセルするときは、担当スタッフへ直接電話をかけてください。物件前に待ち合わせするケースだと、すでに現地へ向かっているケースがあるからです。
内見後に断るときのメール例文
お世話になっております。●●です。
先日は物件を内見させていただき、ありがとうございました。
申し訳ありませんが、今回は見送らせていただきたいです。数件しか内見していないので、もう少し他の物件も見てから判断したいと思います。
条件は変わらないので、新着物件などありましたら引き続きご連絡お願いします。
●●(自分の名前)
内見後に物件を断るときの雛形です。現地で断りづらいときは、一旦話を持ち帰ってメール連絡すると良いです。
最後の1文は内見前の例文と同じです。譲れない条件などを再共有しておくと、物件探しがスムーズに進みます。
申し込み後に断るときのメール例文
お世話になっております。●●です。
申し訳ないのですが「ハイム✕✕ △号室」をキャンセルさせていただきたいです。
家族に話したら、川に近いという理由で猛反対されてしまいました。ネットで調べたところ、過去に水害が起きているエリアだったので、今回は見送りたいと思います。
ご迷惑をおかけして申し訳ないですが、何卒よろしくお願いします。
●●(自分の名前)
物件の申し込みを断る際の雛形です。すでに大家さんなどの入居審査がおこなわれているので、断りたい理由は明確に伝えましょう。
審査中の段階でキャンセルする場合、メールを確認したスタッフから電話が入る可能性が高いです。今後の部屋探しの進め方について打ち合わせてください。
審査通過後に断るときのメール例文
お世話になっております。●●です。
審査通過の連絡ありがとうございます。
このようなタイミングで申し訳ないですが「ハイム✕✕ △号室」をキャンセルさせていただきたいです。
理由としては、管理会社に不信感を覚えたからです。本人確認の電話が来たとき向こうの態度が高圧的で、入居したい気持ちが冷めてしまいました。
物件自体は気に入っていたのですが、今回は見送らせていただきたいです。
何卒よろしくお願いします。
●●(自分の名前)
審査に通過したあとの雛形です。多くの関係者が契約手続きを進めているので、早めに連絡できると理想的です。
理由によっては、契約しやすいように不動産屋が動いてくれるときもあります。入居に関する悩みがあれば、スタッフに相談してみてください。
掛け持ちした他社で決めたときのメール例文
お世話になっております。●●です。
先日は物件を紹介していただき、ありがとうございました。
大変申し訳ありませんが、今回は他の不動産屋さんで契約することになりました。
短い間でしたが、親切に対応していただきありがとうございました。別の機会がありましたら、何卒よろしくお願いします。
●●(自分の名前)
他社で進めるときの雛形です。物件紹介を頑張ってくれたスタッフへ、感謝の気持ちを伝えます。不動産屋は掛け持ちされるのに慣れています。正直に「他社で進める」と言って問題ありません。
しつこい営業が続いたときのメール例文
●●です。先日は物件を紹介していただき、ありがとうございました。
申し訳ありませんが、すでに別の不動産屋で契約を済ませている状況です。物件情報はもう不要ですので、ご認識のほどよろしくお願い致します。
日中は仕事をしているため、電話も控えていただけると幸いです。別の機会がありましたら、その際はよろしくお願いします。
●●(自分の名前)
不動産屋からしつこい営業が続いたときの雛形です。他社で決めていれば、先ほどと同様にハッキリ伝えて大丈夫です。
不動産屋を断るときのNG行為
- ・曖昧に断る
- ・嘘を付く
- ・連絡を無視する
曖昧に断る
キャンセル連絡を入れるとき、曖昧に断るのはNGです。相手へ正確に伝わらない恐れがあります。
他には、不動産屋から「まだ脈アリな客」とも思われやすいです。不要な営業を避けるためにも、断るときはハッキリ伝えましょう。
舟木
嘘を付く
不動産屋を断るとき、適当な嘘を付くのもやめてください。部屋探し中なのに「引越し時期を改める」といった嘘です。
バレたら入居審査に影響が出て、部屋が借りにくくなります。1度断った物件を再度申し込んでも「住む気がないのでは」と、入居を拒否される可能性が高いです。
連絡を無視する
不動産屋を断りたいとき、連絡を無視するのはおすすめしません。断りたい意志が伝わらないですし、しつこい営業に繋がりやすいからです。
連絡を無視し続けると、連帯保証人や緊急連絡先に電話が入って迷惑を掛けます。断りたいなら、早めに不動産屋へ連絡してください。
不動産屋へお断り連絡するときの注意点は2つ
契約後はペナルティが発生する
契約後にキャンセルすると、違約金等のペナルティが発生しやすいです。「早期解約違約金」という名前で、相場は家賃の1ヶ月分です。
違約金がなくても、払った礼金・仲介手数料・鍵交換費用などが返金されないケースがあります。契約を結んだあとはキャンセルが通らず、解約扱いになるからです。
舟木
申込金の返金には預り証が必要
事前に払った申込金を返してもらうには、預り証という書類が必要です。申込金を振り込んだあとに、大家さんから発行される書類のことです。
申込金は初期費用の一部に充てられるお金ですが、契約しなければ返金されます。トラブルを避けるために、発行された預り証はなくさないように注意です。
不動産屋の断り方に関するQ＆A
- 不動産屋の掛け持ちはアリ？
- 不動産屋に他社で決めたと言うのは失礼？
- 不動産屋へ送るお断りメールのポイントは？
- 物件のキャンセルはいつまで可能？
- 断ったら入居審査が不利になる？
- しつこい営業が続くときの対処法は？
不動産屋の掛け持ちはアリ？
アリです。複数の会社から、同じ物件の見積りを取るのも問題ありません。
不動産屋に他社で決めたと言うのは失礼？
問題ないです。
不動産屋は断られるのに慣れています。正直に他社で決めたと言えば、しつこい営業も防げます。
不動産屋へ送るお断りメールのポイントは？
要件が伝わる件名で送ることです。
忙しい営業マンだと、こまめにメールをチェックできません。「Re:」などの分かりにくいメールほど、後回しにされやすいです。
「●●です。申込中のハイム✕✕ △号室をキャンセル希望します。」といったタイトルなら、緊急性が高いと判断してもらえます。
物件のキャンセルはいつまで可能？
契約前までです。
契約後は原則キャンセルできません。「通常解約」として処理されるので、払った初期費用は返金されないときが多いです。
断ったら入居審査が不利になる？
キャンセル方法によります。断りたい明確な理由があって、早い段階で連絡できているなら影響は出ません。
「なんとなく」といった曖昧な理由で、契約直前にキャンセルした場合は不利になります。しばらく同じ管理会社・大家さんの物件が借りられない可能性が高いです。
しつこい営業が続くときの対処法は？
「他社で決めた」「引越しを済ませた」などと伝えてください。
「もう契約する見込みがない客」と営業マンが判断すれば、しつこい連絡は止まります。電話やメールが続くようなら、各自治体の相談窓口に連絡するのもアリです。
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