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新卒の一人暮らしに適した家賃は? 新社会人の物件選びを徹底解説!

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新卒家賃のイメージ画像
新卒で一人暮らしを考えているけど、どれくらいの家賃で物件を探せば良いのかわからない人も多いと思います。

そこで今回は、新卒の一人暮らしに最適な家賃について解説していきます。

社会人1年目だからこそ気を付けるべき点なども紹介するので、充実した社会人生活を送るためにぜひ参考にしてくださいね。

監修者:北原 瑞起さん
新卒でポート株式会社へ入社。キャリアパークのリクルーティングアドバイザーの責任者を経て、就活生向け企業口コミサイト「就活会議」のエージェント事業の責任者。キャリアパーク就職エージェントのコラム監修や就活ノウハウサイト「就活の未来」の運営に関わり、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっています。

新卒の家賃は手取りの4分の1以下が最適

結論から言うと、新卒の家賃は月の手取りの4分の1以下が理想的です。手取りとは実際に受け取ることのできる給料のことを言います。

「家賃は手取りの3分の1以下」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは日本の平均給与が今よりも高かった時代の話です。

実際に3分の1を家賃にあててしまうとその他の生活費に余裕が生まれにくいでしょう。

特に新卒の場合は貯金が少ない人が多いので、ケガや冠婚葬祭など思わぬ出費が発生しても困らないように、家賃の負担を小さくすることをおすすめします。

手取り別の家賃の目安

手取り額ごとに家賃の目安をまとめました。

就職先の給料から自分に当てはまるものを参考にしてくださいね。

ちなみに、管理費(共益費)も毎月かかるお金となります。物件を探す際は管理費込みの金額で考えるようにしましょう。

手取り別の家賃の目安

額面と手取りの違いに注意しよう

就職先の募集要項などに初任給が記載されていることが多いですが、この金額をそのまま受け取れるわけではありません。毎月税金や保険料などが差し引かれて支給されます。

この差し引かれる前の金額が「額面」です。時々額面から家賃を考えてしまう学生がいますが、実際に手元に残る「手取り」から算出するよう気を付けてくださいね。

税金や保険料については人それぞれ金額が異なりますが、独身の場合の手取りは額面の約75~85%と言われています。

手取りと額面の違い

ライフスタイル別の家賃の例

家賃の目安についてお伝えしましたが、あくまでこれは一般論です。ライフスタイルによって最適な家賃というのは当然異なります。

手取り額が18万円の場合のライフスタイル別の家賃例を紹介するので、自分に当てはまりそうなものを参考にしてください。

①一般的な一人暮らし

一般的な一人暮らしの例を見てみましょう。

①一般的な一人暮らし

手取り額の4分の1である4.5万円が家賃となっています。

全国賃貸管理ビジネス協会が調査した「全国平均家賃による間取り別賃料の推移」によると、間取りが1部屋の平均家賃は東京都で68,702円です。

もちろん地域差はありますが、平均よりも安い物件を探す必要がありますね。

②自炊が多い

次に、自炊が多い場合の家賃と生活費の例を見てみましょう。

②自炊が多い

食費や娯楽費を節約することで、家賃が6.5万円でも予備費・貯金に3.4万円充てられます。

例えば女性でセキュリティ性がある物件を希望する場合などは、外食を控えるなどの工夫次第で家賃の負担を大きくしても問題ないでしょう。

③外食が多い

反対に、外食が多い場合の家賃と生活費の例を見てみましょう。

③外食が多い

食事にお金がかかる分、家賃は4万円と一人暮らしの物件の中でも比較的安い金額です。

郊外や駅から遠い物件など、安くてお得な物件を探す必要がありますね。物件探しの出費を抑えるコツは後半で解説するので参考にしてください。

④趣味にかけるお金が多い

次に、趣味にかけるお金が多い場合の家賃・生活費の例です。

④趣味にかけるお金が多い

娯楽費・交通費の負担が大きい分、家賃は4.2万円と抑え気味です。

多少家に不便があったとしても趣味を大切にしたい人もいるかと思います。お金をかけたい趣味がある人は、月々の費用を計算したうえで家賃を考えると良いですね。

⑤貯蓄をする

新卒のうちから計画的に貯金をしたい人もいるでしょう。予め固定の貯金額を決めた場合の家賃・生活費の例を紹介します。

⑤貯蓄をする

貯金額を月々3万円と決めて、家賃は少し抑えめの4.3万円です。

食費や娯楽費・交通費も少しずつ節約することで、貯金をしながらでも予備費に2万円充てることができています。

無理なく貯金をするためには、自分のライフスタイルから生活費を想定したうえで家賃を考えるようにしましょう。

社会人1年目の家賃で考慮すべき視点

ここまで解説した内容は、年齢にかかわらず家賃を考える際の基本です。ここからは、社会人1年目だからこそ考慮すべき視点を解説していきます。

社会人1年目はこれまでの生活がガラっと変わるような特殊な環境となりますから、新卒ならでは視点を持って物件を探してくださいね。

2年目以降の税金

「社会人1年目の頃より2年目の方が手取り額が少なくなった」というケースはよくあります。なぜなら、2年目からは住民税を納める必要があるからです。

住民税は前年中に一定以上の所得がある人に納税義務があります。そのため多くの人は1年目で支払う必要がなく、2年目以降給料から差し引かれるのです。

特に1年目の途中で物件を探す際は、現状の手取りから家賃を考える人も少なくありません。

しかしそれではその後の生活に余裕がなくなる可能性がありますから、2年目の手取りまで考慮することを忘れないでくださいね。

住民税の計算方法は都道府県や市区町村によって異なるため、自分の住んでいる地域で調べてみてください。

新入社員ならではの出費

社会人1年目は環境が大きく変わりますから、新入社員ならではの出費も発生するでしょう。

想定される出費をふまえたうえで、現状の貯金なども考慮しながら家賃を考えてくださいね。

新入社員ならではの出費を2つ解説します。

仕事で必要になるもの

新入社員は、まずは仕事で必要になるものを揃える必要があります。

たとえば仕事用にスーツを新調する人も多いでしょう。また私服の場合でも、オフィス向きの洋服や靴などが必要となりますね。さらに名刺入れや筆記用具なども考えられます。

仕事内容によっては、仕事を早く覚えるために書籍などを購入して勉強する新入社員もいます。

もし就職先の社員と話す機会があれば、入社後どんなものを買い揃えたほうが良いのか聞いてみると良いです。

食費

特に入社したばかりのころは、新入社員が早く会社に馴染めるように歓迎会や先輩とのランチなどの外食の機会が増えやすくなります。

上司や先輩からの誘いだけでなく、研修期間は連日同期と食事や飲み会をしたという社会人も少なくありません。

また、自炊をして食費を節約しようと考えていても、いざ仕事が始まると疲れて全く自炊ができないというケースもあります。

もちろん会社の環境などにもよりますが、社会人は外食が多くなりやすいことも考慮しましょう。

就職先の特徴もふまえて家賃を考えよう

新卒の物件探しでは、就職先の特徴までふまえて家賃を考えることが大切です。同じ手取りでも、違う会社であれば適切な家賃が異なる場合もありますよ。

家賃を考える際に考慮すべき就職先の特徴を5つ紹介します。不確かなところがあれば人事担当者に聞くなどして、企業の特徴をふまえた物件探しをおこなってくださいね。

①福利厚生

家賃に影響しやすい企業の特徴には福利厚生が挙げられます。家賃補助のある企業であれば、その金額も含めて家賃を考える必要がありますね。

また家賃の支払いに直結するものだけではなく、たとえば社員食堂や昼食代の補助がある場合は食費が安く済んだりと、結果的に生活費が浮く場合もあります。

どんな福利厚生があるのか調べたうえで家賃やその他の生活費を考えると良いでしょう。

福利厚生の例
・家賃補助
・引っ越し手当
・社宅、社員寮
・昼食補助
・レジャー施設や宿泊施設の割引
・社員割引

②ボーナス

月々の給料にプラスしてボーナス(賞与)が支給される企業も多くあります。ボーナスの有無や回数などは確認しておきましょう。

たとえば1年間で30万円以上の貯金を考えているとします。毎月貯めるとしたら1月約3万円を貯金に回すことになりますが、ボーナスがあればその分を貯金に回すというやり方もありますね。

ただし、新入社員の場合ボーナスの金額や回数が少ないケースもよくあるので、先輩社員や人事担当者に聞いておくと安心です。

③会社の場所

意外と月々の生活費にかかわってくるのが会社の場所です。

先ほど社会人になると外食が増えやすいとお伝えしましたが、飲食店の相場は場所によって異なります。

たとえば外で昼食をとるにしても、学生街などワンコインで食べられる店が多い場所もあれば、1,500円以上かかる飲食店が並んでいる場所もあります。

週に何回か会社周辺で食事をするとなると月々の食費や交際費への影響が大きくなるので、周りの雰囲気も参考にして家賃を考えてください。

④社内外の交際費などの出費

社内での飲み会やランチの頻度は会社によってさまざまです。

同じ会社でも、たとえば営業部は連日飲みに行くものの経理部は歓送迎会などの機会がないと実施されないなど、部署によって大きく異なる場合もあります。

また企業によってはイベントが多く、そこでお金がかかるケースもあるでしょう。

社内だけでなく、仕事内容によっては取引先など社外の人との付き合いが多くなります。

こうした社内外のコミュニケーションも生活費に影響を与える要因となりますよ。

⑤資格の取得

企業や仕事内容によっては入社後資格の取得が必要となります。

特に新入社員はまず知識をつける必要があるので、1年目に受験必須の資格がある場合も少なくありません。

資格の受験料や教材費は会社が負担することが多いですが、一旦は自分で立て替えて、合格後に費用が支給されるというケースもよくあります。

受験料と教材費をあわせて数万円となる資格も珍しくないので、資格の取得が必要な場合はその費用も考えたうえで家賃やその他の生活費を検討しましょう。

出費を抑えて満足いく物件を見つける7つのコツ

新卒の場合は特に、家賃にそこまでお金をかけられないという人も多いですよね。そのためなかなか理想の物件が見つからないかもしれません。

そこで、出費を抑えながらも満足のいく物件を見つけるコツを7つお伝えします。今後の物件選びで役に立つ内容ばかりなので、ぜひ参考にしてください。

①初期費用を抑える

物件を借りるには、家賃だけではなく初期費用が必要です。初期費用の目安は以下の通りです。

初期費用の目安

敷金 家賃の滞納や部屋の修理費などの借主への金銭債務を担保するもの。部屋を退去する際にそれまでの金銭債務が差し引かれた金額が返還される。
礼金 大家さんにお礼の意味で支払うもの。返還は無し。
仲介手数料 物件の仲介をおこなう不動産会社に支払う手数料。
前家賃 契約した月の翌月分の家賃。不動産会社や物件によって発生しない。
日割り家賃 入居日から月末までの日数分の家賃。
火災保険 火災保険に加入した場合に必要になる費用。
鍵交換費用 鍵を新しいものに変える際にかかる費用。

家賃5万円の場合は、初期費用の目安が25万円前後になるでしょう。ただしこれはあくまでも目安で、金額は条件によって大きく異なります。

初期費用を抑えることができれば、その分を翌月の家賃の支払いや貯金に充てられます。特に新卒の場合は貯金が少ない人も多いので、初期費用を抑えるに越したことはないでしょう。

フリーレント物件や敷金・礼金ゼロ物件を選ぶ

具体的な方法としては、一定期間家賃が無料になるフリーレント物件や敷金・礼金がかからない物件を探すことがおすすめです。

フリーレント物件とは、一定期間家賃が無料になる物件のことです。期間は0.5~1.5ヶ月分が多いです。

敷金はゼロでも、敷金と同じくらいの金額をクリーニング代として支払う必要がある物件もあります。初期費用は詳細まで確認するようにしてくださいね。

仲介手数料を抑える

仲介手数料とは、物件を借りる際に不動産会社に支払うお金のことを言います。

相場は家賃の0.5~1ヶ月分+消費税で、不動産会社によっても異なります。仲介手数料が比較的安い物件を探すには、いくつかの不動産会社を回って比較すると良いですよ。

また交渉次第では仲介手数料を下げてくれる不動産会社もあります。

閑散期に引っ越しをする

物件を借りる時期によって初期費用が異なる場合もあります。閑散期は初期費用の交渉がしやすくなるのでおすすめです。

ちなみに閑散期は7~8月、繁忙期は1~3月だと言われています。閑散期であれば「多少値下げしてでも入居してほしい」と考える大家さんも多いので狙い目ですよ。

②駅から徒歩10分以上の物件を選ぶ

駅から近い物件はどうしても人気があるので、家賃を抑えるなら駅から徒歩10分以上の物件を選ぶという方法もあります。

駅から遠いといっても自転車を使うなど工夫することもできますし、車移動が多い人であればあまり関係がないですよね。

また駅までの道に坂が少なければ思っているよりも疲れないかもしれません。

実際に駅から物件まで歩いてみて決めるのもおすすめですよ。

③都心から離れた場所を選ぶ

都会になればなるほど家賃相場も高まる傾向にありますから、なるべく都心から離れた場所を選ぶというのも1つの方法です。

通勤時間に不安がある人も、たとえば始発駅に近い場所であれば車内で座って快適に通勤できるかもしれませんし、時間がかかっても乗り換えがなければストレスになりにくい場合もあります。

都市部から離れた郊外や各駅停車しか停まらない駅など、人気がない場所で探してみましょう。

④築浅物件は避ける

新築や築年数の浅い物件は家賃が高くなりやすく、似たような条件でも築年数によって数万円異なる場合もあります。

建物自体が古くても室内は完全にリフォームされているような物件もありますから、築年数にこだわらずに探すことで「綺麗なのに家賃が安い」というお得な物件に出会えるかもしれません。

⑤設備で妥協できるポイントを探す

当然ですが、設備が充実している物件ほど家賃は高くなりやすいですよね。

あれもこれもと条件を増やすと予算内の物件を見つけにくくなるので、絶対に譲れないものと妥協できるものを明確にしましょう。

たとえばセキュリティにそこまでこだわらないという人は、オートロックなどは条件に入れずにその分室内の設備を重要視しても良いですね。

このように、自分の価値観やライフスタイルにあわせて設備で妥協できるポイントを見つけておきましょう。

⑥インターネット使用料無料の物件を選ぶ

引っ越し先でインターネットを使う際は、自分でインターネット回線に契約して費用を支払うことが一般的です。しかし中には「インターネット使用料無料」という物件もあり、費用や手間を少なくすることができます。

工事の初期費用や月々の利用料を減らすという意味でこうした物件はおすすめです。

ただし、マンションの住民全員がその回線を使っているため、通信速度が遅くなる可能性があることは頭に入れておきましょう。

⑦2人以上で暮らす

予算内でどうしても良い物件が見つからないという人は、誰かと一緒に住むという方法もあります。多少部屋を広くしたとしても、1人が負担する家賃は1人で住むよりも安くなるはずです。

兄弟や友人、恋人など同じく一人暮らしを考えている人がいれば提案してみましょう。ただし、同居はトラブルに発展することも珍しくないので、信頼できる人と暮らすようにしてくださいね。

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家賃によっては10万円以上も安くなるので、浮いたお金で新生活の家具や家電を揃えられます。引越しの予算を抑えたい人は、ぜひ利用してみてください!

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