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賃貸の入居審査について徹底解説!審査に落ちる理由や通過するコツを大公開!

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賃貸の入居審査について徹底解説します!審査でチェックされる内容や、必要な日数の目安を詳しく説明します。

審査に必要なものや審査に落ちやすい人の特徴、審査に落ちにくくするためのコツも紹介します。

審査に落ちた場合の対応方法もまとめています。入居審査に不安がある人は必見です!ぜひ参考にしてください。

監修 舟木 啓太
宅地建物取引士
行政書士試験合格者

不動産屋の経験は5年以上。累計2000件を超える契約業務に携わった実績がある。単身・カップル・ファミリーなど幅広い世帯の部屋探しを専門知識でサポート。宅建士の資格を活かして、審査から入居開始後の不安まで解消できるのが強み。

賃貸物件の入居審査とは?

賃貸物件の入居審査とは、貸す側が「貸して大丈夫か判断するためのチェック」です。主に家賃の支払い能力と人柄をチェックされます。

審査するのは、物件の大家さんと管理会社です。家賃の保証会社(以下、保証会社)を使用する場合は、保証会社の審査もあります。

入居審査に通過しないと、賃貸物件を借りることはできません。賃貸契約を結ぶのも、入居審査に通ってからです。

厳しく審査する理由

入居審査は年々厳しくなっています。厳しく審査する理由は、入居後のトラブル防止のためです。

(公社)日本賃貸住宅管理協会による「2020年度の大家さんへのアンケート結果」によると、もっとも多いトラブルは家賃滞納でした。

アンケートに回答した全国の大家さんは400名以上で、そのうち23.6%もの大家さんが家賃滞納を経験しています。

ほぼ4人に1人が滞納すると考えると、審査が厳しくなるのも仕方無い現状があります。入居者同士のトラブル対応も、10.4%と多いです。参考に、多いトラブルを抜粋した図を載せます。

大家さんのトラブル経験の2020年統計

大家さんや管理会社としては、トラブルを起こさず長く住んでくれる入居者ばかりで、空室が無いのが理想です。貸す側に入居後の心配をされると審査に落ちやすくなります。

審査に通るお部屋から、希望に合うお部屋を自分で探すのは、かなり大変です。審査への対策は、お部屋探しで不動産屋が活躍できるポイントでもあります。

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入居審査にかかる日数は?

入居審査にかかる日数は、一般的に3~7日程度です。入居申込に必要な書類がすべて揃うと、入居審査が開始します。

通常は、保証会社・管理会社・大家さんの順で審査が進んでいきます。目安の日数と流れは、以下の図のとおりです。

審査の流れ図

不動産屋が大家さんを兼ねている物件や、審査の早さがセールスポイントの会社では、即日で審査結果がもらえることもあります。

連帯保証人の有無や、追加で書類が必要になると1~2週間かかるケースもあります。

審査に時間がかかっても落ちたわけではない

審査の結果が出ると、お部屋を紹介した不動産屋に管理会社から連絡が入ります。不動産屋は、入居希望日の早い順にお客さんに審査結果を伝えていきます。

もし連絡が来なくても、順番がまだ回ってきていないだけで、審査に落ちたわけではありません。不動産屋は、審査が落ちていても必ず結果を伝えてくれます。

不動産屋からあまりにも経過報告が無ければ、不動産屋に審査結果をやんわり催促してみてください。基本は待つしか無いのですが、連絡を忘れていることを防げます。

入居審査の必要書類

入居審査で必要になるものは、物件の大家さんや管理会社、保証会社によって異なります。ほとんどの物件で「身分証明書」と「収入証明書」があれば審査してもらえます。

審査とは別に、契約手続きの際にも必要な書類があります。契約時の必要書類は、お部屋を決めた段階で不動産屋に必ず確認しましょう。

以下に、審査で必要になるものをまとめました。

・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
・収入証明書(源泉徴収票など)
・車検証コピー(駐車場を借りる場合)
・印鑑(シャチハタ以外のもの)

身分証明書は、免許証やパスポートなどの顔写真付きのものが望ましいです。保険証だけで審査できる場合もありますが、証明写真などの顔写真を求められることもあります。

収入証明書は、給与所得者なら直近の源泉徴収票や給与明細(直近3ヶ月分)を出します。内定者なら内定通知書、自営業なら確定申告書の写しなど、職業などの属性で内容は変わります。

連帯保証人の必要書類も必要

連帯保証人とは、契約者とほぼ同等の義務を負う人のことです。契約者が家賃滞納した場合は、代わりに支払う必要があります。収入のある親兄弟に引き受けてもらうのが一般的です。

近年は、連帯保証人を立てずに保証会社を使うことが多くなりました。首都圏では8割以上の物件が、保証会社利用必須です。

保証会社と連帯保証人どちらも必要な物件もあります。連帯保証人が立てられるかどうかは重要なので、不動産屋には最初に伝えてください。

連帯保証人を立てる場合は、連帯保証人の書類も必要になります。連帯保証人の必要書類は、契約時までに用意すれば良いケースがほとんどです。身分証明書と収入証明を求められる可能性はあります。

入居審査でチェックされる5つの内容

入居審査でチェックされる5つの内容を、以下で解説していきます。

・家賃の支払い能力
・連帯保証人など家賃保証は問題ないか
・引越し理由は妥当か
・人柄(身なり・言動)
・本人確認、在籍確認の電話

家賃の支払い能力

入居後に家賃を滞納せず支払えるかどうかを審査されます。収入に見合った家賃かどうかで判断します。

一般的に、最適な家賃は月の手取り3分の1までと言われています。例えば、手取り18万円なら家賃は6万円以下に抑えるべきです。以下の、手取りに対する家賃目安の表も参考にしてください。

必要な月の手取り 家賃上限の目安
16万円 約5.3万円
21万円 約7万円
24万円 約8万円
27万円 約9万円

新築や築浅の物件や、グレードの高い物件(タワーマンションなど)では、より厳しく審査されます。心配な人は、家賃を手取り4分の1までに抑えておけば、収入面は心配ありません。

フリーランスや個人事業主、水商売などの人は、収入が不安定なイメージが強いので厳しめに審査される傾向にあります。

連帯保証人など家賃保証は問題ないか

万が一の家賃滞納に備えて、連帯保証人を立てるか、保証会社を利用するのが一般的です。保証会社が必須か任意かは、大家さんや管理会社が決めます。

連帯保証人の有無も同様で、契約の形は自分で自由に決めることはできません。交渉の余地があるケースもありますが、基本的には貸す側の要望に対応できるか否かが重要です。

ちなみに、連帯保証人を立てない場合は「緊急連絡先」を立てるのが通常です。収入のある両親と兄弟姉妹に、どちらでも引き受けてもらえるように、事前に相談しておきましょう。

引越し理由は妥当か

引越し理由は細かく確認されます。犯罪の拠点などに利用されると困るからです。「通勤時間を短縮するため」「更新時期になるので住み替え」などの、納得できる理由が必要です。

賃貸契約は、利用の目的に沿った使い方をしないといけません。例えば、居住目的で借りたお部屋を無断で事務所利用すると、契約違反で追い出されるおそれがあります。

人柄(身なり・言動)

審査ではもちろん人柄も見られます。貸す側に「他の人に貸したい」と思われてしまうと、審査に落ちてしまいます。必要以上に丁寧にする必要はありませんが、常識は求められます。

人柄は、物件を紹介する不動産屋も見ています。入居後にトラブルを起こす人を、大家さんや管理会社に紹介できないからです。

本人確認、在籍確認の電話

入居審査では、審査のための確認電話があります。管理会社や保証会社が、契約者・緊急連絡先(連帯保証人)・勤め先に電話確認をとります。

省略されるケースもありますが、電話がある場合は対応しないと審査が進みません。乱暴な対応をすると審査に影響するので、電話が入る可能性を事前に関係者に伝えておきましょう。

入居審査に落ちやすい人の特徴

入居審査に落ちやすい人には、特徴があります。該当する人は早めに不動産屋に相談してみてください。

収入面の心配で落とされるケース
・家賃を滞納しそう
・職業などの属性
・過去に借金や家賃滞納がある
・クレジットカードがブラック

勤続年数の長い正社員や公務員以外だと、収入が不安定なイメージを持たれます。水商売や個人事業主などの人は、年収がいくら高くても家賃滞納を心配されます。

収入に見合った家賃でも、過去の借金や家賃滞納がバレて審査に落ちることがあります。借金の履歴などの「信用情報」を調査するのは一部の保証会社だけです。

不動産屋には、過去の借金や家賃滞納歴を正直に伝えましょう。審査に通らないお部屋を紹介されるのは時間の無駄になります。

人柄を心配されて落とされるケース
・お部屋を乱雑に扱いそう
・見た目が奇抜、不潔そう
・近隣住民とトラブルを起こしそう

賃貸のトラブルは入居時~入居中だけでなく、退去の際にも起こります。原状回復といって、故意(わざと)過失(不注意)で傷つけたお部屋は修繕費用を請求されます。

お部屋を大事に使ってくれない人は、退去時にもトラブルになりがちです。不動産屋に行くときは、身なりを整えて丁寧にしましょう。反社会的な印象を与えなければ大丈夫です。

使い方を心配されて落とされるケース
・引越し理由が怪しい
・反社会的勢力のおそれ
・ネットに犯罪歴などの情報が載っている

引越し理由があいまいだと、使い方を怪しまれて審査に落ちやすくなります。例えば、年収が1000万円の人が家賃3万円のお部屋を借りるのは意外と難しいです。

近年はSNSなどもチェックされるケースがあります。過激な書き込みが特定されると、審査に影響します。消せるものは消しておきましょう。

入居審査に落ちにくくする4つのコツ

入居審査に落ちにくくするコツは、第一に不動産屋を味方につけることです。自分の状況や希望条件、初期費用と毎月支払える上限の予算を、不動産屋に正直に相談してみましょう。

不動産屋は審査の基準に詳しいので、審査に通りやすいお部屋の中から、希望になるべく沿う予算内の物件を紹介してくれます。

物件の大家さんや管理会社とやりとりするのは、お部屋を紹介してくれる不動産屋です。不動産屋に対する態度が良くないと、審査にも影響するので気を付けてください。

他には、収入面などを補強できる情報を出せると、審査が通りやすくなります。具体的に、以下で4つ紹介します。

①家賃はなるべく抑える
②連帯保証人を立てる提案をする
③定期的な副収入や貯金を示す
④人柄をアピールする

①家賃はなるべく抑える

収入の基準に対してギリギリの家賃だと、審査が通りにくいです。例えば、同じ間取りで同じ物件でも、1階と10階では家賃が異なります。

なるべく余裕のある家賃で選ぶと、審査に通りやすくなります。問題ないと判断されれば、収入証明書の提出も省略されます。

②連帯保証人を立てる提案をする

連帯保証人が不要の物件でも、連帯保証人を立てることで審査に通りやすくなるケースがあります。場合によっては保証会社を使わなくても借りられるのでおすすめです。

連帯保証人を立てられない場合は、保証会社利用だけで借りられるお部屋に絞る必要があるので、選べるお部屋の幅は狭まります。

③定期的な副収入や貯金を示す

家賃補助や副業収入は、収入の審査で考慮してもらえることがあります。メインの収入以外にも副収入があれば、大家さんや管理会社に安心してもらいやすいです。

貯金を見せることで、審査に通りやすくなる場合もあります。家賃滞納が心配されているときは、追加で質問されたり資料を出すように求められます。一つひとつ対応しましょう。

④人柄をアピールする

貸す側も人間なので「困っているなら何とかしてあげたい」と思えば、審査を甘くしてくれる可能性があります。なるべく気に入ってもらえるように、丁寧に接しても損はしません。

言動が乱暴だったり強気で交渉を重ねると、審査は落とされます。選べるお部屋や不動産屋が減らないように、常識的な態度で臨みましょう。

審査に落ちた場合の対応方法3選

どうしても入居審査に通らない場合の、対応方法を3つ紹介します。

①代理契約で申し込む
②残高審査してもらう
③ウィークリーやマンスリーで凌ぐ

①代理契約で申し込む

自分の名義で審査に通らない場合、親兄弟にお部屋を契約してもらいましょう。住む人とは別の人が契約する形を、賃貸業界では「代理契約」と言います。

親兄弟に連帯保証人の相談をする際に、契約名義人をお願いする可能性もあわせて伝えておくとスムーズです。

ちなみに、貸主に無断で代理契約の形をとることはできません。代理契約できるお部屋は限られますが、不動産屋から提案を受けたときに対応できるように備えましょう。

②残高審査してもらう

お部屋によっては、貯金の残高だけで入居審査してもらえます。「残高審査」と呼ばれる手段で、無職の人の審査などに有効です。

必要な貯金の目安は「家賃の2年分」です。家賃が9万円の物件だと、9×24ヶ月分=216万円以上の残高が目安になります。

残高審査できる場合でも、会社によって審査基準が異なります。例えば、家賃に関わらず貯金が300万円以上あれば、入居を受け入れてくれる会社もあります。

③ウィークリーやマンスリーで凌ぐ

賃貸物件の審査がまったく通らずに家が無くなる場合は、一時的に仮住まいで凌ぐのも手です。ウィークリーやマンスリーの物件なら、審査はほとんどありません。

賃貸物件より割高なので、引越し先は急いで探さないといけません。できれば早めに不動産屋に相談して、仮住まいで凌ぐようなことは起きないようにしましょう。

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